札幌地裁命令
札幌市内で06年9月に起きた2児虐待死事件で殺人などの罪に問われた2児の母親の交際相手、稲見淳被告(32)=求刑・懲役25年=について、札幌地裁の嶋原文雄裁判長は25日、札幌地検に対し殺人罪より量刑の軽い傷害致死罪を予備的な訴因として追加するよう命令した。これにより、稲見被告には殺人罪が適用されない公算が大きくなった。
この日は判決期日だったが、嶋原裁判長は判決を言い渡さず弁論を再開した。結審後の弁論再開は2度目。検察側は命令に応じる方針だが、弁護側は「迅速な裁判を受ける権利が侵害された」などとして嶋原裁判長の忌避を申し立てた。
裁判は長女(当時4歳)が硬膜下血腫で死亡するまでの経緯を巡り検察と弁護側が対立。稲見被告が長女を虐待した後に「病院に運んだ」と仮定した場合、救命できたかが争点となった。助かる可能性がない場合、長女を放置したことに「不作為の殺人罪」を適用するのは難しいとされる。
当初07年10月23日に判決が言い渡される予定だったが、嶋原裁判長は検察側に追加の医学的立証を求めて弁論を再開。検察、弁護側双方の証人として専門医を尋問した後の08年12月に再び結審した。この後、殺人罪の成立は難しいと判断したとみられる。
起訴状によると、稲見被告は06年9月20日、中央区の自宅マンションで長女に暴行を加え、約21時間放置して殺害。また同7日、白石区の当時の自宅マンションで次女(当時3歳)に暴行を加えて死亡させ、遺体を段ボール箱に隠したとされる。【芳賀竜也】
◆訴因
起訴状に記載する公訴事実は検察官が日時や場所を特定して犯罪を証明する「訴因」を明示しなければならないが、検察官は公判中も事実関係が大きく変わらない範囲で変更でき、裁判所も追加や変更を命じることが可能。
元福岡市職員による3児死亡ひき逃げ事故(06年)では、福岡地裁が判決期日直前に業務上過失致死傷罪の予備的訴因追加を命令し、判決では起訴罪名の危険運転致死傷罪は適用されなかった。
(2009年3月25日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090326k0000m040125000c.html
地検「暴行の餌食、生き地獄」 札幌地裁
札幌市で昨年九月、女児の姉妹が虐待死した事件で、殺人と傷害致死などの罪に問われた、姉妹の母親の交際相手で無職稲見淳被告(30)の論告求刑公判が三日、札幌地裁(嶋原文雄裁判長)で開かれた。
検察側は「暴行の餌食になった姉妹には、生き地獄だったに違いない残忍な犯行」として懲役二十五年を求刑した。
論告で検察側は、稲見被告を「犯行の発覚を恐れ病院に連れていかないなど、自分に甘く他者に厳しい自己中心的な性格」などと厳しく非難。
論告に先立ち、姉妹の祖母と父親が意見陳述し、それぞれ「判決には二人の貴重な命の価値を反映させてほしい」「(稲見被告を)死刑にしないなら私が殺す」と訴えた。十日に弁護側が最終弁論を行い、結審する。
論告によると、稲見被告は昨年九月七日、同市白石区の自室で、交際相手の無職今野望美被告(25)=保護責任者遺棄致死罪などで公判中=の二女陽菜(ひな)ちゃん(3つ)を逆さづりにし、嘔吐(おうと)させるなどして窒息死させた。
さらに同二十日から二十一日にかけ、転居先の同市中央区の自室で、自らの暴力で重体となった長女星菜(せいな)ちゃん(4つ)を放置し、殺害した。
(2007/09/03 北海道新聞)
【続報】
「札幌姉妹虐待死」稲見淳被告に懲役17年
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「札幌姉妹虐待死」稲見淳被告、二審も懲役17年
札幌の2児虐待死事件 札幌地裁
札幌市の幼い姉妹2人について、虐待死させた同居の男とともに遺体を遺棄したなどとして保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪に問われた母親の今野望美被告(25)=札幌市北区=の判決公判が3日、札幌地裁であり、井上豊裁判長は懲役4年(求刑懲役7年)を言い渡した。
裁判長は「わが子の遺体を1度ならず2度も遺棄した被告人の刑事責任は重大」と断罪。
判決公判の最後、井上豊裁判長は、被告を諭した。
「身を挺してできたこともあるのではないですか」
当時3歳だった娘、続いて2週間後には4歳の娘の遺体をクローゼットに隠匿したとして、死体遺棄と保護責任者遺棄致死の罪に問われた今野望美被告(25)の判決公判が10月3日午前10時から札幌地裁で開かれた。
今野被告は昨年8月まで夫と札幌市北区で生活していた。ところが、夫は給与を渡さずパチンコに興じ、育児もしなかったため、今野被告は消費者金融からの借財が膨らんだ。返済に窮した今野被告は、保険の外交を辞め、風俗店で働いた。
その時、客として知り合ったのが、殺人、傷害致死、死体遺棄、暴行罪で公判中の稲見淳被告(30)。
店外デートを重ねるうち、稲見被告は今野被告に対し、執拗に同居を求めるようになった。今野被告は、昨年8月10日に家を出て、翌日から稲見被告が住む白石区のマンションで2人の娘と一緒に同居を始めた。
両被告の同居生活は昨年9月23日にピリオドを迎えたが、その間、2人の娘は稲見被告に虐待され、相次いで命を奪われるという凄惨極まりない結末だった。
稲見淳被告(30)は、昨年9月7日、白石区の自宅マンションで、当時3歳だった今野被告の次女・陽菜(ひな)ちゃんが腹筋をできなかったことに激昂、足を持って逆さ吊りにし、振り回して死亡させ、その遺体をボストンバッグに詰めてクローゼットに遺棄した疑い。
続いて稲見被告は同月20日、当時4歳だった今野被告の長女・星菜(せいな)ちゃんが、カレーを食べこぼして服を汚したことに怒り、風呂場で暴行した。病院に連れて行かれることなく放置された星菜ちゃんは翌日死亡、またもや星菜ちゃんの遺体を段ボール箱に詰めてクローゼットに遺棄したとして、逮捕、起訴された。
母親の今野被告は、稲見被告のわが子に対する暴行を目撃していただけでなく、稲見被告が陽菜ちゃんの遺体をボストンバッグに入れる際、バッグの口を空けることを指示され、一緒にバッグに詰めた。また中央区に引っ越す際は遺体をタクシーで運んだ。
今野被告は星菜ちゃんの遺体に関しても、稲見被告から頭を持つように指示され、段ボール箱に遺棄した。
以前、「遺体を余市の銀山に埋める」と話していた稲見被告は、昨年9月23日、電話で友人に「余市に連れて行ってくれ」と頼んだ。事件は、この話を聞いていた今野被告が近くのホテルに逃げ込んだことで発覚した。
弁護人は公判で
(1)今野被告は稲見被告からの暴力を受けることを回避する目的で稲見被告に従属していただけであり、緊急避難が成立する
(2)DV(ドメスティックバイオレンス)によって、心神喪失あるいは心身耗弱状態にあった
(3)自首が成立する、として無罪を主張してきた。
弁護人は8月24日の最終弁論で、「被告人は稲見の指示で、家の中では上はTシャツ1枚、下は下着1枚でいることを強要され、トイレのドアを開けて用を足すこと、子どもの前で性行為をすることを求められた。被告人は当時159センチ、47キロ。稲見は180センチの小太りで、暴行を継続的に受け、完全に稲見の支配下にあった。被告人は稲見に携帯電話を取り上げられており、(星菜ちゃんが暴行を受けた後)自ら救急車を呼ぶことはできなかった」などと稲見被告の性癖を明かした。
一方、検察官は同日の論告で「被告人は稲見に捜査機関に出頭することを求めたが、稲見が『1年待ってくれ』と言ったため、同意した。被告人は稲見が陽菜ちゃんの遺体をボストンバッグに入れる時、バッグの口を両手で広げている。何ら抵抗なく、自己の犯罪として陽菜ちゃんの遺体を遺棄した共同正犯が成立し、遺棄行為の確信部分を担った。星菜ちゃんの頭部を持って布団圧縮袋にも入れており、(稲見被告の暴力による)緊急避難は成立しない」などと述べ、懲役7年を求刑した。
井上裁判長は、「被告人が稲見の求めに応じて行った行為は死体隠匿以外の何者でもない。被告には星菜が暴行を受けた後、稲見と買い物や動物病院に出かけており、その時に助けを求めることができた。被告人は母親でもあり、自己の身体に一定の危険を冒してでも、子どもの保護をすることが求められる」と断罪、死体遺棄と保護責任者遺棄致死を認定した。
さらに量刑の理由を「陽菜の遺体は本件犯行が発覚するまで埋葬されることなく、腐敗が進んだ。母親の責務を忘れたことは厳しい非難に値する。被告人以外に星菜を救える人間はいなかったにもかかわらず、(放置して)病院やコンビニに行った。わが子の遺体を1度ならず2度も遺棄した被告人の刑事責任は重大。被告人自身は2人の子どもを失ったことに強い衝撃を受けているが、酌むべき事情を考慮しても主文が相当」と述べた。
懲役25年を求刑された稲見被告に対する判決は、10月23日に言い渡される。
(2007年10月03日 BNN)
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遺棄容疑で29歳男逮捕
内縁の妻が連れていた女児2人の遺体を自宅に放置したとして、北海道警は24日、札幌市中央区南11西1、無職稲見淳(あつし)容疑者(29)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
2人は顔などに、打撲によるとみられるあざが数か所あった。稲見容疑者は「しつけのために暴行を加えたら、死んだ」などと供述しており、道警は2人が虐待で死亡した疑いもあるとみて、稲見容疑者を殺人か傷害致死容疑の可能性を含め追及している。
札幌南署などの調べによると、稲見容疑者は8日ごろ、同居の無職今野望美さん(24)の二女陽菜(ひな)ちゃん(3)を、21日ごろには、長女星菜(せいな)ちゃん(4)の遺体を、別々の段ボール箱に入れ、自宅マンションのクローゼットに遺棄した疑い。
(2006年9月25日 読売新聞)
無職今野望美さん(24)の長女星菜(せいな)ちゃん(4)と2女陽菜(ひな)ちゃん(3)は2人とも裸で手足を粘着テープで縛られた状態で段ボール箱に入れられていたことが、南署の調べで25日分かった。
陽菜ちゃんの遺体が入れられていた段ボール箱からは保冷剤も見つかった。南署は死体遺棄容疑で逮捕した無職稲見淳容疑者(29)が事件発覚を遅らせようとしていたとみて調べている。
稲見容疑者は同居していた今野さんを軟禁状態にしていたことも判明。陽菜ちゃんが8日ごろ、星菜ちゃんが21日ごろに死亡した後も、今野さんは「怖くて通報できなかった」と話しているという。
調べでは、星菜ちゃんと陽菜ちゃんの遺体は、裸でバスタオルで何重にもくるまれ、密閉できる大きなビニール袋に入れられていた。段ボール箱も粘着テープで目張りしていたという。
稲見容疑者は今夏、今野さんが勤めるススキノの店に客として訪れて知り合ったという。
(2006年09月25日)
札幌市で4歳と3歳の女児の遺体を放置していたとして男が逮捕された死体遺棄事件で、南署は27日、男が遺体を段ボール箱に詰めるのを手伝ったとして死体遺棄容疑で、女児の母親今野望美容疑者(24)=札幌市北区屯田=を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めている。
また同居していた無職稲見淳容疑者(29)=同容疑で逮捕=が、姉妹を殴れば死ぬ恐れがあると分かっていて虐待したとして殺人容疑でも追及する。
南署は今野容疑者が、姉妹を稲見容疑者が虐待するのを止めず、死んだ後もすぐに通報しないで一緒に遺体を遺棄したのは悪質と判断。葬儀が終わるのを待って逮捕した。
調べでは、今野容疑者は7日、稲見容疑者とともに白石区の以前の自宅で二女陽菜(ひな)ちゃん(3)の遺体をバッグに入れ中央区に引っ越し、13日ごろに段ボール箱に詰め替えた疑い。さらに21日ごろ、長女星菜(せいな)ちゃん(4)の遺体を段ボール箱に入れ、自宅に放置した疑い。姉妹は裸で、手足を粘着テープで縛られ段ボール箱に入れられていた。
今野容疑者は23日夜、稲見容疑者が寝ているすきに自宅から逃げ出し、近くのホテルに駆け込み通報。「暴力を振るわれ怖くて通報できなかった」と話していた。
(2006/09/27 共同通信)
札幌市で女児2人が虐待され遺体が段ボール箱に入れられていた事件で、南署は19日、同居していた男から虐待を受けた女児を放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで母親の無職今野望美被告(24)=死体遺棄罪で起訴=を近く再逮捕する方針を固めた。
同署は、長女星菜ちゃん(4)に対する殺人容疑などで無職稲見淳容疑者(29)を逮捕。遺体を段ボール箱に詰めるのを手伝った今野被告についても、繰り返される虐待を止めずに病院にも連れて行かなかったのは悪質と判断した。二女(3)に対する殺人容疑でも稲見容疑者を追及する。
調べでは、今野被告は9月20日、札幌市中央区の自宅マンションで稲見容疑者が星菜ちゃんを殴るなどして虐待するのを止めず、その後も保護せずに放置し翌21日夕方、星菜ちゃんを硬膜下血腫で死亡させた疑いが持たれている。
今野被告は9月23日、自宅近くのホテルに駆け込み通報。稲見容疑者の暴力が怖くて通報できなかったと話していた。
(2006/10/19 四国新聞)
http://www.shikoku-np.co.jp/national/social/print.aspx?id=20061019000126

子供達の絶望を考えると胸が痛い。
母親はそうなる前に、どうにか出来たはず。
DVの問題は確かにある。ただ、その始まりはすべて女性の弱さと甘えにあると思います。
このテの弱さや甘えは罪です。
だから、この母親に4年は短すぎる(怒)
躾の為って。言う事聞かせたい、の間違いだろが。
腹筋ができないのがそんなに気に入らないのか?
カレーをこぼしたからだあ?、んじゃテメエはそのくらいの時分粗相を一度もしない子だったとでも?、普段からテメエが暴力で脅してるからビクビクもんで食べることよりテメエの態度視線の方ばかり気になってたんだよ。
つか、逆さでぶん回して具合悪くしといて放置し病院に連れてかない、そこでもう殺人に等しいだろ。何考えてんだ?この裁判官は。
自ら具合悪くさせといて放置。これが傷害致死程度なのか?、この年頃というか幼児がこんな状態で死なないとでも思っているのか?、幼児に虐待する、その時点で故意だろ、殺意ありだろ。(違う?)
「我が子を庇おうともせずただ自分の命を守りたかった」だけだろ。
て言うと誰某さんw(もう見てないかな?w)は「DVの怖さ云々」て言ってくるだろうけど、我が子だよ?、そんな外道から守るの当たり前じゃないの?、母親を名乗って欲しくないね。
四年だって?、軽いね、軽過ぎる、無いに等しい。
今宵の小鉄さん
こんばんは。
確かに、元夫との問題はあったにせよ、事件の起因は母親にある。
また、稲見被告の威圧、強要はあったにせよ、
頻繁な暴力はあったとは思えず、それほど深刻なDVではなかったと推測します。
事実、身の危険を感じて逃げ、事件が発覚している。
目の前でわが子が暴力をうけ殺害されるのを黙認、遺体を隠す手伝いまでやった鬼母。
母親であれば、自身の暴力への恐怖を考える前に、
身を挺してわが子を守ろうとするでしょう。
また、長女の場合は長時間放置したままという見殺しの残忍さは、同罪。
みなさんは触れていませんが、稲見被告は殺人罪で裁かれていましたが、
地裁は判決を延ばし、新たに「傷害致死罪」を予備的な訴因として追加するように指示しました。
つまり、殺人罪は適用せず、判決は軽いものになる可能性が強いわけです。
やりきれません・・・・。
とにかく死刑
子供の事を考えてただけでも泣けてくる
明らかな殺人でありながら、閉ざされた空間の中での虐待死。
通常の殺人とは違い、殺意の立証が難しいことから殺人罪の適用が回避される。
こんな理不尽なことはない。
この鬼畜たちは万死に値する・・・・。
事情を聞いていると、母親は同居の男の支配下にあったらしいので、
そういったコントロール下に置かれた人間についてよくわからないので
何もいえないですが、ただ、この鬼畜男についての裁判官の決定には
納得できません。
この鬼畜男に、殺人罪が適用されないなんてどうかしてる!
殺人だよ、これ。この鬼畜男は2人も殺した殺人者だ!
助けを呼んでも助からない状態なら罪に問われないというのは
いつもいつも思うけど納得できません。
罪に問われてしまって不具合が起こることもわかりますが、
すべてほぼ無いとしても助けを求めなければならないと
法改正をしてほしいです。
とにかく、虐待による致死は、単なる致死よりもっと罪を重くするべきだと思う。
子供は大人の力に勝てないし、助かるすべを考えられるほど
知能も知恵も無いから。
そうでないと、これまで殺された子供たちが浮かばれません…。
凄惨、残忍な虐待事件を数多く取り上げてきましたが、
やはり、虐待というのも閉鎖空間でのことであり、
現行法での殺意の立証が難しい。
明らかな殺人であり、それも通常の殺人以上に残酷な殺人、
しかし、それでも殺人罪が適用されないことが多々ある。
子供の命が軽く扱われています。
この稲見淳被告の虐待死事件も、殺人罪で起訴されていますが、
札幌地裁は、札幌地検に対し殺人罪より量刑の軽い傷害致死罪を予備的な訴因として追加するよう命令しました。
つまり訴因変更で、傷害致死罪によって裁かれた。
そもそも、虐待死などは通常の殺人罪と同様に適用させることに問題があります。
我々は、虐待事件に関して、新たな法整備、虐待法なる改正を望んでいます。