2009年01月03日

未解決「八王子スーパー3人射殺」事件


「八王子スーパー3人射殺」 事件

熱帯夜の射殺事件

平成7年7月30日(日曜日)夜9時15分過ぎころ、八王子市大和田町4丁目のスーパーマーケット「ナンペイ大和田店」事務所内で、無抵抗の女性3人けん銃で殺害される事件が発生した。

被害者の女子高生2人は粘着テープで口をふさがれた上、手を縛られ、パート従業員女性と共に頭部を撃たれて即死だった。

事件当日の午後9時15分ころ、第1発見者である被害者の知人が被害者から「迎えに来て」と電話を受け、9時20分ころにはスーパー駐車場に到着していることから、そのわずかの間に犯行が行われたものと考えられる。
被害者は、帰り支度をしてまさに事務所を出る直前に犯人に押し入られたものと見られる。

その夜、近所の北の原公園では盆踊りが催されていた。

使われた拳銃回転式38口径であることが分かっている。
金庫には、スーパーの売上金が納められていたが、現金の被害はなかった。

消えた夢

被害者の女子高生2名は、中学時代の親友だった。別々の高校に進んだが、このスーパーで月に3〜4回、アルバイトをしていた。
その一人前田寛美さんは、老人ホームを積極的に慰問する優しい性格で、将来は保育士になることを夢見ていた。

また、矢吹恵さんは、現在シアトルマリナーズのイチロー選手がデビューした当時からのファンで、その明るい性格は、誰からも好かれていた。
その日アルバイトが休みだった前田さんは、夜になって矢吹さんを迎えに行って事件に巻き込まれてしまった。

パートの稲垣則子さんは、飲食店を経営した後、介護士を目指して勉強中だった。

冷めやらぬ怒りと悲しみ
遺族からの一言

「犯人と同じ空気を吸っているかと思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいです。
今でも犯人に対する恨みや憤りは当時と変わっていませんが、犯人に少しでも人間としての良心があれば罪の意識に目覚め、一日でも早く自首して犯した罪を償ってほしいと思います。」
事件発生日時
平成7年7月30日午後9時15分過ぎころ
発生場所
東京都八王子市大和田町4-26-1
スーパー「ナンペイ大和田店」 2階事務所内
※1階がスーパー、2階が事務所。
2階へ行くには外階段を使う。

(警視庁事件ファイル参照)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/hatioji/jiken.htm


【続報】
「八王子スーパー3人射殺事件」新展開か?

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稲垣則子さん     前田寛美さん     矢吹恵さん


〈 関連記事 〉

 

「金」に加え「恨み」の線も
事件当時、すぐ近くでは盆踊り大会が開かれていた=平成7年7月30日夜、東京都八王子市 平成7年の夏、東京都八王子市のスーパーで女子高生ら3人が射殺された衝撃的な事件は、この冬で時効まで2年半となった。

今年は、長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件など例年以上に銃器を使用した凶悪犯罪が目立った1年だったが、警察当局が「銃犯罪のターニングポイント」と位置づけるのが八王子事件だ。
解決への糸口が見出せない中、警視庁はこれまで「金銭目的」の犯行を有力視してきたが、被害女性に対する怨恨の線まで視野を広げ、懸命の捜査を続ける。
女子高生の恩師らは2度と同じような犠牲者を生み出さぬため、今も銃撲滅運動に力を注いでいる。(伊藤真呂武)

◆ 衝撃「市民に拳銃」…日本の安全神話にかげりを象徴する事件に
事件が発覚したのは、オウム事件で日本中が“オウム・パニック”に覆われていた感のある平成7年7月30日のことだ。
午後10時、知人の稲垣則子さん=当時(47)=を迎えに来て、「スーパーナンペイ大和田店」の2階事務室のドアを開けた男性の目の前には、血の海が広がっていた。
当時の捜査幹部も「これまでの日本の犯罪では例がない残酷さ」と息をのむ凄惨さだった。

事務所中央に、うつぶせで倒れた高校生の前田寛美さん=同(16)=と同じく高校生の矢吹恵さん=同(17)。
奥の金庫の横には、稲垣さんが崩れ落ちるようにしゃがみ込んでいた。前田さんと矢吹さんは、それぞれの手を粘着テープでつなぐように縛られていた。

3人はほぼ即死状態で、その射撃技術にも捜査員は眼を見張った。

発射された銃弾は、5発
前田さんと矢吹さんの後頭部に1発ずつ、稲垣さんの頭に2発、残る1発は売上金約500万円が入った金庫に打ち込まれていた。
金庫には稲垣さんが管理していた鍵が差し込まれ、こじ開けようとした跡もあったが、売上金はそのまま残されていた。

犯行時間は午後9時15〜20分。稲垣さんが知人男性に車で迎えに来るよう頼んだのが同15分。付近住民が「パン、パン、パン」という発砲音を聞いたのが同20分。3人の命が奪われたにもかかわらず、あまりにも短時間の犯行だった。

これまでの常識では、銃犯罪といえば、暴力団の対立抗争だった。その銃が一般市民に、しかも3人の女性に向けられた衝撃は大きかった。

この年1月、阪神淡路大震災で6000人以上が犠牲になり、3月には東京都心の地下鉄でオウム真理教がサリンをまき散らす暴挙を犯していた。平成7年は、日本の“安全神話”が曲がり角に来ていることを印象づける1年になった。

◆ 銃犯罪許せぬ…時効に焦る学校と級友
「時効が迫り、焦りも強くなるが、犯人が早く名乗り出てくれることを願う」
事件発生から12年を迎えた今年7月末、矢吹さんが通っていた桜美林高校(町田市)で学年主任だった伊藤孝久事務室長はこう声を振り絞った。
同校には同級生や教職員ら約30人が集まっていた。事件後に立ち上げた「銃器根絶を考える会」の恒例の追悼礼拝。年を重ねるごとに容疑者への怒りを募らせる一方、日に日に迫る時効に焦りもにじんでいた。

矢吹さんの同級生は「12年前の記憶は薄れるが、事件のことだけは鮮明に覚えている」と話した。
都立館高校で前田さんの担任だった渡辺拓美さんも、何の罪もない教え子の命を奪った銃が許せなかった。

事件から3カ月後、日比谷公会堂で開かれた「銃器根絶のための国民の集い」に招かれ、村山富市首相(当時)を前に、「誰かが行動を起こさないといけない」と声を上げた。
その会場で、米国留学中の平成4年に射殺された服部剛丈さん=当時(16)=の両親らと出会い、銃撲滅を願っているのは自分だけではないと知った。
服部さんの両親らと設立した「ストップ・ガン・キャラバン隊」の活動も今年で12年。講演や授業の場などで銃撲滅を訴え続けている。

警察庁は7月、事件の解決に結びついた情報の提供者に上限300万円の懸賞金を出す「公的懸賞制度」を適用した。

◆ 現場近くでは盆踊り大会でにぎわう…逆に犯人に利用された?
警視庁八王子署捜査本部は事件直後、オウム真理教事件を抱える中で、異例の約80人の捜査員を投入した。
スーパーの閉店直後の犯行であることや金庫に銃弾が撃ち込まれていたことなどから、金銭目的の犯行とみて、捜査を進めた。銃使用の前歴者や薬物使用者などの洗い出しも行った。

付近住民からの情報は思ったように集まらなかった。

事件当日は夕方から午後9時すぎまで、スーパー近くの公園で盆踊り大会が開かれており、人通りは多かったが、逆に容疑者が身を隠すためにこの時間帯を狙った可能性が高い。

犯行時間前に現場近くで停車し、犯行時間後に近くの交差点を走り去る白の乗用車が目撃されているが、容疑者の特定には結びついていない。

◆ 継続捜査20人態勢…動機「恨み」も視野に
捜査本部が数少ない物証の中から、頼りにしたのが拳銃だった。
「フィリピン製のスカイヤーズビンガム、38口径回転式」
国内で大量に出回っているものではなく、流通ルートを追えば容疑者にたどりつくと期待を掛けた。

数年後に、別の強盗殺人事件で使用された拳銃線条痕と酷似していたことが判明し、捜査本部が色めきだったこともあったが、いまだに宙に浮いたままだ。

時効まで5年を切るころから、捜査本部は、短時間で3人を射殺する残忍な犯行でありながら、金庫の売上金を奪わず、室内も物色していない点に改めて着目している。
金銭目的との見方を残したまま、稲垣さんら被害者への怨恨の可能性もあるとみて、関係者の聞き込みを強化している。

捜査態勢は大幅に縮小されたが、現在も約20人が専任で捜査を継続。
「絶対に時効は迎えさせない」
捜査員が費やした12年は、容疑者の逮捕でしか取り戻せない。
(2007.12.31 産経ニュース)

犯人足跡から鉄粉、溶接作業従事か
粘着テープに指紋の一部
東京都八王子市のスーパーナンペイ強盗殺人事件で、現場の足跡に、溶接作業時などに飛散する鉄粉が付着していたことが、警視庁八王子署捜査本部の調べで分かった。また、被害者を縛った粘着テープに指紋の一部が残されていた。捜査本部は、犯人特定につながるものとみている。

調べでは、足跡は、事件現場のスーパー事務所内で約10個採取された。捜査本部が足跡のあった床の付着物を調べたところ、微細な鉄粉と粘土、コケが採取された。鉄粉は溶接の際に飛散したとみられる。捜査本部は、犯人が溶接作業に従事していたか、鉄工所などに出入りしていた可能性があるとみている。

また、靴底広島県内のゴムメーカー製で、運動靴など約30種類で使用されていた。多摩地区では、パルコの吉祥寺店、調布店などで1万〜1万5000円で販売されていた。

一方、被害者を縛った布製の粘着テープには、犯人のものとみられる指紋の一部が付着していた。事務所内の机には手袋痕もあり、犯人が粘着テープを使う際、手袋を脱いで素手で扱った可能性がある。テープはニチバン社製で、事件の約2カ月前から東京、埼玉、千葉、神奈川、山梨のコンビニエンスストアなどで販売されていた。

(以下略)

(2008年6月22日 毎日新聞)

【追記】
約2年前、横浜市内で放置された車両から、ナンペイ店内の見取り図と酷似した図が書かれた不審な紙が発見され、捜査本部が色めき立ったこともあった。しかし、事件と結びつかなかった

昨年7月には、フィリピンから「犯人を知っている」との情報が寄せられ、現地に捜査員を派遣。犯行に使用された拳銃がフィリピン製の38口径スカイヤーズビンガムだったこともあり、犯人特定への期待が高まったが、この情報も事件とは関係なく、空振りに終わった。

拳銃をめぐっては、別の強盗殺人事件で使用された拳銃の線条痕と酷似していたことが判明したが、いまだに宙に浮いたままだ。

「遺体を貫通したり、金庫に衝突した銃弾は変形しており、線条痕が完全に一致するのは難しく、決定打にはなり得ない」
捜査幹部はそう言って顔をしかめるのだ。
(2009年1月2日 産経ニュース抜粋)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090102/crm0901021921006-n3.htm

※この記事へのコメント

時効まであと一年半、なかなか糸口が掴めませんね。
拳銃の扱いに慣れた犯行、ある事件に使用された拳銃の線条痕との極似。
shadow9さんの最も感心高き某犯罪者との関係は?
時効成立後、真犯人が名乗り出るということもあるのでしょうか。
                                               
Posted by 天馬 at 2009.01.03. 16:15
天馬さん、こんばんは。

この事件を取り上げるのも三回目。
とうとう時効まで一年半になりました。
急展開の兆候もいまのところないようですし、
この事件と世田谷一家惨殺事件はなんとか犯人を検挙し、
事件の真相を知りたいところです。

果たして、某犯罪者との関りがあるのかどうか・・・・。
Posted by shadow9 at 2009.01.04. 00:22
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