上告棄却
インターネットの自殺サイトを通じ自らの殺害を依頼してきた女性(当時21)を殺したとして、嘱託殺人などの罪に問われた住所不定、無職斉藤一成被告(35)の上告審で、最高裁第三小法廷(田原睦夫裁判長)は被告側の上告を棄却する決定をした。8日付。懲役9年、罰金100万円、追徴金約81万円とした一、二審判決が確定する。
一、二審判決によると、殺害報酬として女性から20万円を受け取った斉藤被告は07年4月、川崎市高津区の女性宅で向精神薬を飲ませ、頭からポリ袋をかぶせて窒息死させた。
(2008年12月9日 asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1209/TKY200812090271.html
自殺サイト開設の男逮捕
川崎市高津区向ケ丘のアパートで今年4月、この部屋に住む派遣社員西澤さやかさん(21)が遺体で見つかった事件があり、神奈川県警は10日、携帯電話の自殺サイトを通じて知り合った西澤さんを殺害したとして、千葉県市原市五井西7丁目、電気工斉藤一成容疑者(33)を嘱託殺人の疑いで逮捕した。
斉藤容疑者は自殺願望者らを集めた掲示板サイトを自ら開設。アクセスした西澤さんの依頼を受け、20万円の報酬を受け取っていたという。
調べに対し、 「約束したから殺した」と供述しているという。
斉藤一成容疑者が「デスパ」と名乗り、開設したと見られる携帯電話の掲示板。
「ムカつく奴に天誅を」などと書き込まれている
調べでは、斉藤容疑者は4月12日深夜、西澤さんの部屋で睡眠導入剤を20〜30錠飲ませ、その後、西澤さんの顔にポリ袋をかぶせて殺した疑い。
睡眠導入剤を飲ませた後、死んでいないと思い、ポリ袋をかぶせたという。「最後まで見届けて下さいと頼まれた」と供述しているという。
県警などによると、斉藤容疑者は昨年6月23日、自殺の願望がある人から相談を受ける携帯電話の掲示板を開設。今年4月5日、西澤さんは斉藤容疑者の掲示板にアクセスし、5日後の10日に20万円を斉藤容疑者に入金したという。西澤さんの部屋からは、自殺をほのめかすメモが書かれた便箋(びんせん)が見つかったという。
4月16日、西澤さんの遺体を父親が発見。県警は、西澤さんの携帯電話や部屋の鍵がなくなっていることから、殺害された疑いが強いと見て捜査していた。自殺に関する掲示板を調べていたところ、斉藤容疑者が浮かんだという。
県警などによると、斉藤容疑者は開設した掲示板に、「デスパ」という名前で、自殺願望者の依頼に答える内容の書き込みをしていたという。
ほかの掲示板にも「デスパ」の名前で「合法、違法を問わずどんな仕事でも請負います。復讐(ふくしゅう)、薬、自殺幇助(ほうじょ),etc何でも致します」などと記されていた。
また、斉藤容疑者は掲示板を通じて、東京都や埼玉、長野両県の十数人に、睡眠導入剤のハルシオンやサイレースを販売していたという。いずれも睡眠薬の商品名で、不眠症対策に使われ、医師の処方箋がなければ購入することはできない。
斉藤容疑者は今年7月24日、掲示板を通じて睡眠導入剤を販売したとして、麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで県警に逮捕され、起訴された。調べによると、斉藤容疑者には200万円ほどの借金があったという。
(2007年10月10日 asahi.com)
【付記】
調べによると、斉藤被告は4月5日、自分が開設した携帯電話専用サイトに、「死にたい」と投稿してきた川崎市高津区の派遣社員西沢さやかさん(当時21歳)に対し、「お手伝いしますよ」と提案。その後、メールで数回やり取りした際、睡眠導入剤だけを密売するよりも高い報酬をもらう約束をしたという。調べに対し、「20万円は薬代と殺人の両方の“込み込み”だった」と供述している。
斉藤被告は、サイトに投稿してきた自殺志願者など十数人に、睡眠導入剤を密売。メールでまず、「ハルシオンは10錠3000円、サイレースは10錠5000円」などと目安となる代金を示し、その後、投稿者の依頼内容や経済状態に応じて報酬額を交渉で決めていたという。また、錠剤のほか、ハルシオンなどを栄養ドリンクに混ぜた液体を小瓶に入れて「死ねる薬」と名付けて売っていた。
密売事件の公判での冒頭陳述によると、斉藤被告はサイト開設前、電気工として月30万円前後の収入があったが、消費者金融などから約600万円の借金があったため、返済に月20万円を充てる状態だった。返済資金や生活費を稼ぐために薬の密売を始めた。
◆自殺サイト投稿の女性に頼まれ殺害したとして神奈川県警に10日、嘱託殺人容疑で逮捕された斉藤一成容疑者(33)。千葉県市原市にある自宅の周辺で小学生の娘と楽しそうに遊んだり、市民プールで子供たちに水泳を教えるなど「子煩悩で優しいお父さん」の一面を見せていた。
斉藤容疑者宅は比較的新しい2階建てアパートの一室で、妻と娘の3人暮らし。駐車場から車がなくなり、家族の姿が見えなくなったのは、麻薬取締法違反容疑で斉藤容疑者が逮捕された7月下旬だった。部屋はひっそりと静まり返り、ドアには南京錠が取り付けられたまま。
逮捕前の斉藤容疑者は、学習塾に通う娘の迎えに行くことが多く、小学校の授業参観にも熱心に顔を出していた。
「去年は娘がよく市民プールで水泳を教えてもらった。『上手だね』と褒めてくれたこともある」。そう話す近所の主婦(33)は「自分の娘だけでなく、どの子にも優しい人気者だったのに…」と絶句した。
同じアパートに住む女性(32)も「私の子供が昨年12月に生まれて(斉藤容疑者から)『おめでとう』と声をかけられた。とくに変わった様子はなかったので、事件は全然信じられない」と驚いていた。
また、殺害された川崎市高津区の西沢さやかさん(21)は長野県出身。事件直前の4月から派遣社員として横浜市内の洋服店で働き始めたばかりだった。
「ネットにはまっていたが、自殺願望があるような様子はまったくなかった」と同僚の女性は、4月の事件発覚直後、母親にそう話したという。
女性の母親によると、同じ時期に洋服店で働き始めた女性と西沢さんは意気投合。ところが、わずか10日余りで突然連絡が取れなくなり、西沢さんのアパートを訪ね、事件を知ったという。
◆ サイトで薬購入、すでに数人が自殺 自殺サイト開設者が投稿してきた川崎市の女性に睡眠導入剤を飲ませるなどして殺害したとされる事件で、嘱託殺人容疑で逮捕された千葉県市原市五井西、電気工斉藤一成被告(33)(麻薬及び向精神薬取締法違反罪で起訴)から睡眠導入剤を買った数人が、購入後に自殺していたことが11日、神奈川県警の調べで分かった。
自殺サイト「デスパ」、たばこ吸いながら「死」を待つ
斉藤被告、初公判で起訴事実認める
自殺サイトを通じて知り合った川崎市高津区の派遣社員、西沢さやかさん=当時(21)=に依頼され殺害したとして、嘱託殺人罪などに問われた千葉県市原市の電気工、斉藤一成被告(34)の公判で、検察側は冒頭陳述で「斉藤被告は、西沢さんの頭にポリ袋をかぶせた後、窒息死するまでたばこを吸うなどして待った」と指摘した。
冒陳によると、斉藤被告は自殺の方法を教えるサイトを通じて知り合った西沢さんから報酬20万円で殺害を依頼され、4月12日、西沢さんのアパートで睡眠導入剤を飲ませ、頭にポリ袋をかぶせて窒息死させた。
斉藤被告は睡眠導入剤を無許可販売したとして、麻薬取締法違反罪などで既に起訴され横浜地裁で公判中だが、この日、嘱託殺人事件が審理入りし、斉藤被告は「間違いありません」と嘱託殺人罪の起訴事実を認めた。
これまでの調べでは、斉藤被告は借金返済のため自殺サイトを開設。
「デスパ」という名前で書き込み、自殺志願者を募り睡眠導入剤などを埼玉、静岡、京都、兵庫の各府県などの十数人に計約80万円で販売。千葉県の1人が購入後に死亡したことが分かっている。
(2007.12.6 産経ニュース)
また、斉藤被告が逮捕される直前、別の投稿者にも35万円で嘱託殺人を実行すると持ちかけていたことを明らかにした。
斉藤被告は、複数の消費者金融に計600万円の借金があり、妻が処方されていた向精神薬を転売して金を稼ごうと計画。
昨年6月に自殺サイトを開設、ハンドルネームの「デスパ」を名乗って、「自殺幇助(ほうじょ)、何でも致します」などと書き込み、今年4月、女性から「どうしたら死ねるの」とメールを受け取り、自殺の相談を受けていた。
女性が、痛みがない自殺方法を尋ねると、「睡眠剤を飲んで絞殺なら一気に死ねる」と、20万円を自分の口座に振り込ませた。
斉藤被告は4月11日夜、栄養ドリンクに睡眠導入剤を溶かした「死ねる薬」と称した小瓶を、女性のマンションに持参。薬を飲んでビニール袋を頭からかぶって自分で結ぶ自殺方法を教えた。
しかし、女性が薬を飲む決心がつかないのにいらだち、酒を買ってこさせて酔わせた上で、薬を飲ませたという。
西沢さんが「痛みのない方法」を希望すると、斉藤被告は「睡眠導入剤服用中の殺害も可能だが、刺殺や撲殺は痛みで目が覚める」「射殺は50万円以上だから、予算20万円ならば絞殺がいい」などと返信していた。
殺害当日、死をためらう西沢さんが「これまでの人はどうやって決心したんですか」と尋ねると、斉藤被告は過去に経験がなかったのに「(死ぬ前に)酒を飲んだ人もいる」などとうそを言って説得した。「人の生死を金もうけの手段にした」
自殺サイト投稿女性の嘱託殺人に懲役9年
自殺サイトに投稿した川崎市高津区の女性派遣社員(当時21歳)が殺害された事件で、嘱託殺人と麻薬特例法違反の罪に問われた住所不定、電気工斉藤一成被告(34)の判決が28日、横浜地裁であった。
大島隆明裁判長は懲役9年、罰金100万円、追徴金81万円(求刑・懲役13年、罰金100万円、追徴金81万円)を言い渡した。
大島裁判長は判決で、「インターネットのサイトを利用した巧妙、大胆、悪質な犯行。人の生死を金もうけの手段にしており、非人道的」と指摘した。
判決によると、斉藤被告は2006年6月、「デスパ」のハンドルネームで携帯電話の自殺サイトを開設し、「自殺幇助(ほうじょ)、何でも致します」などと宣伝。
07年4月5日、女性からメールで自殺の相談を持ちかけられ、報酬20万円で依頼を受けた。
同11日夜、女性宅を訪れ、栄養ドリンクに睡眠導入剤を溶かして飲ませ、もうろうとなった女性が頭からかぶったビニール袋の端を縛るなどして、窒息死させた。
嘱託殺人罪の法定刑は、7年以下の懲役または禁固だが、検察側は「通常の殺人事件に匹敵する反社会的犯行」として、麻薬特例法違反罪と併合して求刑。睡眠導入剤を密売して得た利益を追徴金として求めていた。
(2008年2月28日 読売新聞)
嘱託殺人、2審も懲役9年/サイト利用「金目当て」
自殺サイトで知り合った女性に自分を殺すよう頼まれ殺害したなどとして、嘱託殺人や麻薬特例法違反などの罪に問われた電気工斉藤一成被告(34)の控訴審判決で、東京高裁は28日、懲役9年、罰金100万円(求刑懲役13年、罰金100万円)とした1審判決を支持、控訴を棄却した。
被告は「女性は自分で死ぬ決意を強く固めていた。刑は重すぎる」と主張していたが、中川武隆裁判長は「金目当てに自殺を勧め、死に追い込んだ。営利目的の悪質な犯行だ」と述べた。
判決によると、斉藤被告は自殺サイトで「デスパ」と名乗り、知り合った川崎市の派遣社員西沢さやかさん=当時(21)=から殺害を依頼され、報酬20万円を受領。昨年4月、西沢さんのアパートで睡眠導入剤を飲ませ、頭に袋をかぶせて窒息死させた。
また、サイトで客を募り、2006年6月から昨年5月までの間、睡眠導入剤約250錠を無許可で7人に販売するなどした。
(2008/07/28 四国新聞)
http://news.shikoku-np.co.jp/national/social/200807/20080728000285.htm

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