2008年11月20日

今日の裁判

「鹿児島両親殺害・死体遺棄事件」
五反田秀太被告

「非情かつ悪質」両親殺人に無期懲役…高裁判決
両親を殺害し、遺体を自宅庭に埋めたとして、殺人と死体遺棄罪に問われた鹿児島市犬迫町、無職五反田秀太被告(27)の控訴審判決が20日、福岡高裁宮崎支部であった。

竹田隆裁判長「犯行は非情かつ悪質。1審判決は軽過ぎる」と述べ、懲役30年とした1審・鹿児島地裁判決を破棄し、求刑通り無期懲役を言い渡した。

判決によると、五反田被告は昨年11月19日未明、自宅で就寝していた父和義さん(当時55歳)、母京子さん(同54歳)の頭などを木刀で3回ずつ殴って殺害し、同21日に裏庭に埋めた。

検察、被告の双方が「量刑不当」として控訴していた。

五反田被告はこれまでの公判で、動機について「母親から借金や女性のことで注意を受けたため」などと供述していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081120-OYT1T00412.htm
(2008年11月20日 読売新聞)

20081120-09

【関連記事】

鹿児島の夫婦行方不明事件、次男を逮捕

鹿児島市犬迫町、無職五反田和義さん(55)と妻京子さん(54)が行方不明になっている事件で、鹿児島県警は2日夜、夫婦と同居している二男で、アルバイト五反田秀太容疑者(26)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
同容疑者の供述に基づき、自宅裏庭から埋まった状態で夫婦と見られる遺体が発見された。

秀太容疑者は容疑を認めているという。

同日の現場検証で、夫婦の寝室の畳が6畳分すべてはがされたうえ、自宅庭で畳を燃やした痕跡が見つかった。また、DNA鑑定の結果、寝室の畳下の床板や寝室東側の軒先の血痕が夫婦のものと判明。
県警は同日、鹿児島西署に捜査本部を設置し、本格的に捜査していた。
(2007/12/02)

五反田秀太被告に懲役30年判決・鹿児島地裁

自宅で両親を殺害し遺体を庭に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた鹿児島市犬迫町、二男の無職五反田秀太被告(26)の判決公判が6日、鹿児島地裁であった。
平島正道裁判長懲役30年(求刑・無期懲役)を言い渡した。

判決によると、五反田被告は昨年11月19日未明、自宅で就寝中の父和義さん(当時55歳)、母京子さん(同54歳)の頭などを木刀で数回殴って殺害し、同21日に裏庭に埋めた。

五反田被告は動機について「母親から借金や交際中の女性のことで注意を受けたため」と話していた。

検察側「(注意は)親として当然で、父親にも落ち度はない。人命軽視が顕著で、更生は困難」と指摘。
弁護側「犯行は計画性がなく、衝動的なもの。反省や後悔の日々を送っている」としていた。
(2008年6月6日 読売新聞)

割りばし事故、診察医に2審も無罪
東京高裁
東京都杉並区で平成11年、杉野隼三(しゅんぞう)ちゃん=当時(4)=が割りばしをのどに刺して死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われ1審東京地裁で無罪判決を受けた杏林大学付属病院(東京都三鷹市)耳鼻咽喉科の医師(当時)、根本英樹被告(40)の控訴審判決公判が20日、東京高裁で開かれた。阿部文洋裁判長は検察側の控訴を棄却、根本被告に無罪を言い渡した。

1審東京地裁は、隼三ちゃんが搬送されてきた際にすでに意識レベルが低下していたことなどから、根本被告が診察にあたり、「転倒して割りばしがのどに刺さったと聞けば、小脳まで割りばしが達したことは想像できなくはない」と指摘。その上で、根本被告が隼三ちゃんに問診するなどの措置を取らなかったことについて「医師として基本的、初歩的な作業を怠った。サインを見落とし、真摯(しんし)な医療を受けさせる機会を奪った」などと批判。診察の際の過失を認めた

一方で、隼三ちゃんの死因については「割りばしが頸(けい)静脈に突き刺さったことによる静脈還流障害である可能性が高い」と判断。過失と死亡の因果関係について、 「頸静脈の修復が唯一の救命措置だったが、すぐに脳神経外科に引き継がれていたとしても、救命できる可能性は技術的、時間的にみて極めて低かった」と否定し、無罪を言い渡した。

◇割りばし事故
平成11年7月、東京都杉並区の盆踊り会場で、杉野隼三ちゃんが転倒、くわえていた綿菓子の割りばしがのどに刺さった。
杏林大学付属病院で当直医だった根本英樹被告が診察したが、薬を塗るなどの処置だけで帰宅させた。
その後、隼三ちゃんの容体が急変し翌日に死亡。司法解剖で割りばし片が頭の中から見つかった。
1審は18年3月、診療不足による過失を認定したが、救命可能性は低いとして無罪とした。また、両親が提起した民事訴訟の1審では、根本被告の過失も認めず、両親が全面敗訴した。
(2008.11.20 産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081120/trl0811201508003-n1.htm

【補足】
控訴審判決は事故について、特異な例で当時は診療指針が確立していなかったとしたうえ、隼三ちゃんの意識障害も強くはなかったことなどから、「割りばしによる頭蓋内損傷を疑って問診をしたり、コンピューター断層撮影法(CT)検査などを行ったりする注意義務はなかった」と、被告の過失を否定した。

また、救命の可能性についても、仮にCT検査を行ったとしても、割りばし自体を見つけることはできなかったなどとして、「救命はもちろん、延命も確実に可能だったとはいえない」と述べた。

2人死傷事故で男性に無罪 京都地裁判決

信号無視で交差点に進入して対向車と衝突し、2人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた京都市東山区の建設作業員の男性(22)に、京都地裁(挧木(とちぎ)純一裁判官)が「交差点に入る際に赤か黄信号でなかった可能性を排除できず、犯罪の証明がない」として無罪(求刑禁固1年4月)を言い渡していたことが20日、分かった。判決が言い渡されたのは19日。

男性は昨年10月8日、同市南区で青信号と思いこんで交差点に進入し、右折してきた対向車と衝突、相手の車の同乗者の女性(84)を死亡させたなどとして起訴された。

挧木裁判官は判決理由で、「信号をよく見ず漫然と前を見て走行した」とする男性の捜査段階の供述調書について「警察官が自分なりに解釈したもので、信用できない」と指摘。一方、「青信号に変わっていた」とする男性の同乗者の証言について「実際の信号機の表示サイクルと一致しており信用できる」と判断した。
(2008.11.20 産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081120/trl0811201133002-n1.htm
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※この記事へのコメント

>「鹿児島両親殺害・死体遺棄事件」
だいたい両親を殺害して一審の懲役30年というのが軽すぎる。しかも、被告側はそれが重いと控訴?
なに考えてるんだか。無期懲役でも軽い。

>割りばし事故、診察医に2審も無罪
遺族の気持ちも解るし、診察の際の過失を認めた上で、たとえ適切な処置をしたとしても助からなかったとして無罪ということですか。
医療裁判は因果関係が難しい。
Posted by TAKA at 2008.11.20. 22:02
あ、補足がありましたw
一審では医師の過失を認めたけど、二審は過失もなしとして被告側全面勝利ですね。
Posted by TAKA at 2008.11.20. 22:22
TAKAさん、こんばんは。

>「鹿児島両親殺害・死体遺棄事件」
この事件も以前とりあげましたが、もともと自身の放蕩な生活を窘められたことに激高しての惨殺。
犯行後の隠蔽行為も残忍。
一審の懲役30年の判決には失笑しましたが、
高裁の一審破棄、無期懲役の判決は当然。

>割りばし事故、診察医に2審も無罪
産経の記事には控訴審での被告の過失に触れていないので補足しておきました。
この件は民事でも無罪判決が出ていますし、9年間に及ぶ裁判闘争ですが、恐らく上告しても同じでしょう。
医療裁判は難しいところがありますし、ご遺族の気持ちは解りますが、会見内容を聞いていますと、ではなぜ控訴したのか、目的がよく解りませんね。
Posted by shadow9 at 2008.11.21. 01:52
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