北村実雄 北村真美
北村 孝 北村孝紘
福岡県大牟田市の暴力団幹部北村実雄被告、妻北村真美被告は多額の借金を抱え、暴力団上部団体への上納金や生活費に困窮していた。
「口封じ」目的
福岡県大牟田市の四人殺害・死体遺棄事件で、同県警捜査本部は十六日、高見小夜子さん(58)に対する強盗殺人罪で同日起訴された暴力団幹部北村実雄(60)、妻の真美(45)、息子の孝(23)、孝紘(20)の四容疑者を、小夜子さんの長男龍幸さん(18)、その友人原純一さん(17)の二人に対する殺人と、銃刀法違反の疑いで再逮捕した。
捜査本部は、小夜子さん殺害の発覚を恐れた四人が「口封じ」のために龍幸さんを殺害し、偶然居合わせた原さんも巻き込んだとみている。
調べでは、四人は龍幸さんの殺害を共謀し、小夜子さん殺害直後の九月十八日午前二時ごろ、同市小浜町の小夜子さん宅に戻ってきた龍幸さんと原さんの車に孝、孝紘両容疑者が乗り込み、約二キロ離れた同市新開町の大牟田港岸壁まで連行。
同二十分ごろ、車内で二人の頭や胸を銃で撃つなどして殺害した疑い。四人は大筋で容疑を認めているという。
北村親子四人は小夜子さんの遺体を載せた車に相乗りし、龍幸さんの口封じと金品を盗む目的で小夜子さん宅に向かい、その近くで二人と出会った。龍幸さんらを乗せた車と二台に分乗後、実雄容疑者が別の車の息子たちに携帯電話で、「殺せ」と命じたという。
撃たれた二人のうち一人は、その後、うめき声を上げたことから、同岸壁から約一・二キロ離れた同市内で胸を刃物で刺されたという。
殺害に使われた拳銃は、実雄容疑者が九月二十二日午前、大牟田署内で自殺を図った際に用いた25口径銃だった。捜査本部は、高見さんの二男穣吏(じようじ)さん(15)の殺害にも四人が関係しているとみて、年内の立件を目指す。
一方、福岡地検久留米支部は十六日、強盗殺人の罪で北村家四人を福岡地裁久留米支部に起訴した。
起訴状によると、四人は九月十八日午前零時半ごろ、大牟田港の別の岸壁で、睡眠導入剤入りの弁当を食べさせて意識を薄れさせた小夜子さんをワイヤ錠で絞殺、バッグから現金約二十六万円を奪ったとされる。
(2004/11/17 西日本新聞)
殺害された女性は高利で金を貸しており、真美被告は取り立て役を担当する一方、女性に数百万円の借金があった。さらに依頼されて取り立てた金を着服するなどのトラブルになっていた。
犠牲となった長男や次男、友人男性はもともと孝紘被告と親しい間柄だった。しかし、長男の女友達をめぐり孝紘被告との関係が悪化するなど複数のトラブルが起きていた。
被告側は、自殺未遂や検察庁舎からの逃亡事件を起こしたほか、法廷内でも被告同士での口論や被害者遺族への暴言を吐くなど、事件の解明については非協力的な姿を見せることが多く、事件の詳細については公判過程でも明確にされていない部分は多い。
母子2被告に死刑判決
福岡地裁久留米支部
福岡県大牟田市で2004年9月に起きた4人連続殺人、死体遺棄事件で、強盗殺人罪などに問われた4被告のうち、同市桜町、無職北村真美(47)、二男の孝紘(たかひろ)(22)両被告の判決公判が17日、福岡地裁久留米支部で開かれた。
高原正良裁判長は「冷酷で残虐な犯行態様、結果の重大性から罪責は極めて重大」と述べ、両被告に求刑通り死刑を言い渡した。
死刑回避を求めていた両被告側は控訴を検討する。
真美被告の夫の元暴力団組長、実雄被告(62)は自分一人の犯行と主張し、長男の孝被告(25)は殺害を否認して分離公判中で、24日、論告求刑公判が開かれる。
判決によると、4被告は同年9月18日、家族ぐるみで付き合いのあった同市小浜町、無職高見小夜子さん(当時58歳)と高見さんの長男の大学生龍幸さん(同18歳)、その友人の高校生原純一さん(同17歳)を相次いで殺害した。
その2日前には、孝紘、孝の両被告が、高見さんの二男の高校生穣吏(じょうじ)さん(同15歳)を殺し、川に遺棄した。
判決で、高原裁判長は、殺害動機について「真美被告が生活難や資金難を打開し、小夜子さんが所持している多額の現金を奪おうとした」と指摘。
3人殺害にかかわった真美被告を「動機面での中心的存在」と認定し、「関与は従属的」として刑の軽減を求めた弁護側主張を退けた。
4人殺害を実行した孝紘被告については、小夜子さんを殺害中、たばこを吸い、遺体の上に寝そべるなどしたことを挙げ、「人間の尊厳を軽視する態度は著しく、矯正困難」と指摘。
殺害された4人について「痛ましいことこの上なく、誠に哀れで悲惨」と悼んだ。
(2006年10月17日 読売新聞)北村真美、二男・孝紘に2審も死刑判決
福岡高裁
福岡県大牟田市で平成16年、母子ら4人が殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた一家4人のうち、母親、北村真美(48)、二男、孝紘(23)両被告の控訴審判決が25日、福岡高裁であり、正木勝彦裁判長は求刑通り死刑を言い渡した1審・福岡地裁久留米支部判決を支持、被告側の控訴を棄却した。
両被告は1審から起訴事実を認めているが「役割は従属的だった」として量刑不当を主張、死刑回避を求めていた。
ともに1審で死刑判決を受けた父親の元暴力団幹部、実雄(63)、長男、孝(27)両被告の控訴審も既に結審し、来年3月に判決の予定。
実雄被告は強盗目的を否認、孝被告は犯行への関与自体を否定し無罪を主張している。
1審判決によると、4被告は共謀し、16年9月18日、知人の高見小夜子さん=当時(58)=に睡眠薬入りの弁当を食べさせて絞殺。
長男、龍幸さん=同(18)=と友人の原純一さん=同(17)=を拳銃で撃つなどして殺し、3人の遺体を車ごと川に沈めた。孝、孝紘両被告は同月16日、高見さんの二男、穣吏さん=同(15)=を絞殺し、遺体を川に遺棄した。
4人の公判は途中で分離された。
18年10月の判決は真美被告を「事件の中心的存在」、孝紘被告を「すべての殺害の実行行為者」と認定、「人命軽視の冷酷で残虐な犯行。極刑しかない」と判断していた。
(2007.12.25 産経ニュース)

元組長と長男にも死刑判決
福岡地裁久留米支部
福岡県大牟田市で2004年9月に起きた4人連続殺人・死体遺棄事件で、強盗殺人罪などに問われた同市桜町、元暴力団組長北村実雄(63)、同市白銀、長男の孝(26)両被告の判決公判が27日、福岡地裁久留米支部で開かれ、高原正良裁判長は両被告に求刑通り死刑を言い渡した。
起訴状によると、実雄、孝、妻の真美(47)(1審・死刑判決、控訴)、二男の孝紘(たかひろ)(22)(同)の4被告は共謀し、同年9月18日、同市小浜町、無職高見小夜子さん(当時58歳)を絞殺して約26万円を奪ったほか、高見さんの長男龍幸さん(同18歳)と友人の原純一さん(同17歳)を殺害し、3人の遺体を車ごと川に遺棄。
孝、孝紘両被告はその2日前、高見さんの二男穣吏(じょうじ)さん(同15歳)を殺害し、指輪などが入った金庫を奪った。
事件後、実雄被告は出頭した県警大牟田署で拳銃自殺を図り、孝被告は取り調べを受けていた福岡地検久留米支部から逃走。それぞれ銃刀法違反罪と逃走罪にも問われた。
公判で、実雄被告は単独犯を主張。
孝被告は殺害への関与を否認し、逃走罪以外は一貫して無罪を主張した。
一方、検察側は論告で、実雄被告を真美被告とともに各犯行の「主導者」と位置づけ、孝被告についても孝紘被告に「分け前」をちらつかせるなどして犯行に引き込んだと指摘。
「いずれも矯正は不可能」として死刑を求刑していた。
(2007年2月27日 読売新聞)北村実雄・長男孝両被告、控訴審も「死刑」判決
福岡高裁
2004年9月、福岡県大牟田市で起きた4人連続殺人事件で、強盗殺人罪などに問われた同市桜町、元暴力団組長北村実雄(64)と長男・孝(27)両被告の控訴審判決が27日、福岡高裁であった。
正木勝彦裁判長は2人を死刑とした1審・福岡地裁久留米支部判決を支持し、2人の控訴を棄却した。
判決によると、2人は、実雄被告の妻・真美(48)、二男・孝紘(たかひろ)(23)両被告(ともに最高裁に上告中)と共謀し、04年9月18日、同市小浜町、無職高見小夜子さん(当時58歳)を絞殺して約26万円を奪い、口封じのため長男の大学生龍幸さん(同18歳)と友人の高校生原純一さん(同17歳)を相次いで殺害、3人の遺体を車ごと川に遺棄した。また前日には、孝紘、孝両被告が高見さんの二男の高校生穣吏(じょうじ)さん(同15歳)を殺し金庫を奪った。
公判で、実雄被告側は「金品を奪うつもりはなかった。死刑は相当ではない」などと主張。
孝被告側は「客観的な証拠はなく、アリバイも存在する」と無罪を訴えていた。
1審で実雄被告は単独犯を、孝被告は無罪を主張する一方、真美、孝紘両被告は起訴事実を認めたため、公判が分離された。
真美、孝紘両被告に対する昨年12月25日の福岡高裁の控訴審判決は、「自己中心的で身勝手極まりなく、死刑はやむを得ない」と1審・地裁久留米支部の死刑判決を支持した。
(2008年3月27日 読売新聞)
